「は虫類両生類がお仕事な人たちの話」in円山動物園に行ってきた
おはようございます寝過ぎです。
昨日円山動物園で行われた東海大学の公開講座「は虫類両生類がお仕事な人たちの話」に行ってきました。
大学で生物を学び、研究したいと思っている僕には参考になることや、研究者の厳しい現実を知れたいい機会でした。
今回は画像多めです。たまには一眼レフちゃんに活躍してもらわないとね。
僕が入場したときには後ろは空いていたのですが、始まる頃にはビッシリでした。
雨なのにすごい人でした。
最初のお話は円山動物園のは虫類、両生類飼育担当の本田さん。
NHKで数ヶ月前に放送していた「北海道クローズアップ 滅びゆく命のバトン」を拝見していたのですが、それ以上にディープなお話でした。
「は虫類・両生類は飼育も難しく、あまり動かないので展示にも向かない。そこが腕の見せどころ」とのこと。
「爬虫類飼育を制するものは動物飼育を制する」という言葉を広めている最中だそう笑
次のお話は徳田さん。
北海道爬虫両生類研究会の副会長だそう。
蛇をメインで研究(フィールドワーク)しているとのこと。
インパクトのある写真。
威嚇しているアオダイショウ。
このようなヘビの写真も撮影しているそうです。
徳田さんは「両爬と人の橋渡し」をするために頑張っているそうです。
本も出しているそうで、今度書店で見てみたいと思います。
次のお話は照井さん。
NPO法人の代表で北海道爬虫両生類研究会の会長だそうです。
釧路の北海道教育大学と大学院を卒業した後研究がしたくて起業するというなんとも面白い方でした。
主な仕事は「環境アセスメント調査」。
公共工事(道路や線路など)をする前に生態系に及ぼす影響がどの程度なのかを調査するお仕事。
最後は鈴木さん。
東海大学の先生です。
話も学術的なことが多めでした。
なぜニホンカナヘビとコモチカナヘビの分布域は被らないのか?という疑問。
ここには本州起源のニホンカナヘビと北方起源のコモチカナヘビという起源が関係しているのでは?といったように歴史から見る研究をなさっているそうです。
次のコーナーは各公演者の写真を紹介・解説していくもの。
これは飼育員の本田さんの写真。
飼育ケージ内の植物は全て本物で、冬は枯れるようにしているとのこと(すごい!!)
「飼育機器の不調などは最初に植物に出ます。一種のパロメーター。」とのこと。
円山動物園の飼育環境もすごいのですが、本田さんのこだわりがすごい……。
お次は徳田さん。マムシの牙が顎を突き破ってしまったという写真。
撮影しているのが離島だそうで噛まれたらヘリで搬送だったと笑
お次は照井さん。
これはキタサンショウウオの卵塊。
こうやって青く光るのはキタサンショウウオだけ。
この青い輝きは「湿原のサファイア」と呼ばれているようです。ぜひ生でみたいですね。
お次は鈴木さん
コモド島のとなり、リンチャ島の定点カメラの写真です。
右下あたりに居る木みたいのがコモドドラゴン。
上に吊るしてある肉の匂いに釣られてくるようです。
一周回って本田さんの写真。
激レアなカメ(名前ごめんなさい忘れました)で、実は一度絶滅したと思われたカメだそう。中国でマーケットに食用として出ているのを研究者が発見し、生息地を見つけたそうです。
円山動物園にいるこのカメは密輸で入ってきたものを税関が差し押さえしたものだそうです。
そんな激レアなカメが繁殖行動しているという写真で、雨季と乾季の厳しい差が激しく水中で交尾するということを気象状況を見て再現したそう。
徳田さんの写真。
キクザトサワヘビという沖縄は久米島の清流にしか生息していない日本で一番絶滅に近い蛇。
5年間かかってやっと写真に撮れたそうです。
徳田さんいわく「見つける人はすぐ見つけるんです。琉球大の人なんか1日に何匹も見つけちゃうみたい笑」とのこと。
照井さんの写真。
キタサンショウウオに発信機を付けている写真。
手術用の糸で縫い付けているそうです。
これをトランシーバーのようなもので信号をキャッチして行動範囲を調べるというものだそうで。
鈴木さんの写真
東南アジアでの食用にされている動物の写真。
「伝えたいのはひどい!ってことではなく、その地にはその地の文化があります。」とのこと。日本人でいうとウナギだよね。絶滅危惧種なのに食べ続けてるし……。
最後が本田さんの写真。
アオダイショウの孵化写真。
「どこの動物園もアオダイショウの繁殖なんてしてないんですよ。する必要も無いし。でも、いつか滅びるかも知れない。その時に出来るかが大事なんです。」
今はたくさんいるアオダイショウもいつかはそうなるかも知れない……確かにそうですね。
質問コーナーは省略します笑
いかがだったでしょうか。
だいぶ雑なレポートで申し訳ないです。
次回があれば次回も行きたいと思います。
ではまた。